チワワ用のドッグフード

必要なカロリー

チワワにとって1日に必要なカロリーは、「1日に与える餌の量(kcal)=(体重×30+70)×係数」という計算式で計算します。係数の部分は生後0~4ヶ月の幼犬が「3.0」、生後4ヶ月~12ヶ月の幼犬が「2.0」、1歳以上は「1.4」となります。例えば、「生後3ヶ月、体重1kg」のチワワが1日に必要とするカロリーは、(1×30+70)×3.0=300kcal、「生後6ヶ月、体重1.5kg」のチワワが1日に必要なカロリーは、(1.5×30+70)×2.0=230kcal、「生後2年、体重3kg」であれば(3×30+70)×1.4=224kcalとなります。チワワ用のドッグフードであれば、パッケージに書かれた量を与えれば適切なカロリーが確保できるはずです。また、チワワはとても小さい犬なので、体温を保つために冬は夏よりも少しドッグフードを増やして、カロリー摂取を多めにすると良いでしょう。

チワワ用のドッグフード

主食は総合栄養食

主食となるドッグフードは「総合栄養食」とパッケージに書かれているものを選びましょう。水と一緒に与えることで栄養バランスが確保され、健康を維持できるように作られています。犬全般に言えることですが、チワワに必要な栄養素も、水と、三大栄養素である脂肪、タンパク質、炭水化物、それからミネラルとビタミンです。また、三大栄養素だけでいうと、脂肪15%、タンパク質25%、炭水化物60%を割合の目安として食事を与えると良いでしょう。

メインの原材料

チワワは人気の犬種なので、チワワ向けのドッグフードが充実しています。
メインの原材料となるタンパク源も鶏、山羊、鹿、鮭などさまざま。成長段階ごとに子犬用・成犬用・中老犬用といったフードがあり、アレルギーや病気に対応した療養食もあります。愛犬の年齢や特徴に合わせて選びたいですね。

成犬にはドライタイプがおすすめ

総合栄養食は水分含有量によってタイプが分かれますが、生後6か月くらいからは水分量が最も少ない「ドライタイプ」にしていきましょう。チワワ用であれば小さな口でうまく噛めるよう小粒になっています。固い粒をカリカリと噛み砕くことで、水分量が多いウェットタイプと比べて歯石が付きにくく、あごを強くする効果も期待できます。歯やあごが悪くなると将来食事が困難になり、丸呑みで胃腸を悪くしたり、食べるのを嫌がって栄養摂取が十分ではなくなったりと、様々な悪影響があります。また、ドライタイプはウェットタイプよりも長期の保存ができますから、飼い主にとっても扱いやすく経済的です。

食習慣による体調不良

肥満

チワワに心配される病気の中で食習慣によるものの第一は、やはり肥満から来る体調不良で、心臓、呼吸器、骨や関節などの状態が悪化しやすくなります。ですから、チワワのドッグフードは肥満の原因になりやすいと言われている穀物由来の糖質を減らすため、原材料に含まれる穀物の量を抑えてあるものもあります。

低血糖

また、食が細かったり食事の時間が空きすぎると低血糖症になりやすい犬です。与えても食べないので次の食事まで食べさせないでいると低血糖になることがあります。難しいですね。十分に食べていないようなら様子を見て、こまめに与えるなどしてみてください。でも、食いつきが良いからといって糖分の多いものばかり食べさせると、栄養不足な上に肥満になりますから、基本的な栄養摂取や量の調節は総合栄養食で行いましょう。

骨折、関節痛

チワワは骨や関節が細く痛めやすいので、チワワ用のドッグフードは、骨や関節を支えるための筋肉をつくるタンパク質が多かったり、関節痛の予防効果があるコンドロイチンやグルコサミンなどが強化されていたりします。骨を丈夫にするカルシウムとリンを強化してあげたいところですが、バランスが難しく、また与えすぎるとかえって良くないとも言われています。やはり、総合的に体を強くしていくのが理想です。